フィッシングレポート

Fishing report

2025年3月14日

隠岐の島 グレ釣り(矢部卓)

テスター

島根県隠岐の島は近年、グレのサイズがアップして50㎝オーバーや場所によっては尾長グレも混じる。また、七類港から直接渡す日帰り便の渡船も数件できたのでアクセスもよくなった。「私もあやかりたい」と取材を兼ねて3月10日に出掛けた。
午前4時半、出船。約1時間40分ほどで島前の西ノ島西部に到着した。船長の指示で「大沖尻」へ。「船着きと南端側がポイントでタナは深くてアタリは渋いですよ」とのアナウンス。
周辺をチェックすると、沖向きは総体的にドン深だった。南端の1つ手前の場所の左右に払い出しがあり、その間に緩めの当潮が当たっていた。沖は広範囲に鳥山が発生して追われたイワシが磯際でキラキラしていたので「ここで竿下の落ち込み狙いがよさそう」と準備した。
ウキは「エアーゾーン27DM」をチョイス。ウキのトップをクルリと捻って浮力をマイナスG3に設定。ウキ下2ヒロ半でストッパーの真下にG2を、ハリ上50㎝にG7を打った。釣り方はスルスル沈めで少し沖から底周辺を探るイメージで開始。

数投すると、サシエが取られたり、つぶされた感じで残ってきた。「気配はある、沈下スピードを少し遅めて沈め探り釣りで底を漂わす方がよさそう」と考えてG2を除去。そして「なるほどウキ止め」をセットしてウキ下を2ヒロ弱と短くした。マキエを15mほど沖から手間へに縦長に打ち、その先端へ仕掛けを投入。ウキが沈下して見にくくなるまで待ってからリールを巻いてラインの遊びを取った。その後、わずかにラインテンションが保持できるように弛んでくるラインを巻きながら狙った。この時、不意にひったくられるようなアタリが来ても高切れしないようにリールのドラグは緩めに設定。すると、8mほど沖付近で「コン、クッ」と竿先がわずかに入った。「きた!」と掛け合わせると、「魚が乗った」“竿触”とともにジーとドラグが逆転。そのまま出しながら竿を立ててからドラグを締めた。そこで追い合わせをすると、ドッスンとした重量感。中々底が切れないから「大型だ、バレるなよ!」とハラハラドキドキしながら操作した。無事、タモに収まったのは丸々と肥えて美味しそうな48㎝の大物だった。

丁度ジアイだったようで。そこから3連発を含めて30分ほどで42、45、47、47.5cmの型揃いを計5尾もゲットした。「今日はいったいどれほど釣れるのだろう」とルンルン気分に。

しかし、世の中そんなには甘くなく、その後は潮が止まってサシエも取られない状態が続いた・・・。
結局、午後5時の迎えまで何もなく、終了となった。この日は潮が動かず、強めの東風と急な水温低下で総体的に厳しかった中でワンチャンスをものにできたからよかったです。

「松尾丸 翔」を利用(主に西ノ島南部~北西部)
携帯電話:090-2295-2224  日帰りの利用料金:1人17000円
その他、渡すエリアが違いますが「浜吉丸」、「福友丸」、「べんてん丸」等があります。