チーム鬼掛ふかせ釣り大会中国選抜大会(黒田俊浩)
テスター令和6年6月16日(日)チーム鬼掛中国5県の各支部を勝ち上がってきた36選手が全国大会4枠を争う、2024チーム鬼掛全国選抜ふかせ釣り大会中国選抜大会が広島県呉市安浦町三津口湾で開催された。当日は晴れのちくもり、潮は若潮、呉で満潮4時44分/干潮11時27分。会場は磯ではなく牡蠣筏が決戦の場である。4隻の船にくじ引きにより選手が分かれて乗船してチヌ総重量で各船1位(4名)が全国への切符を手にする。
私のくじはC船の5番であった。筏に到着すると長年愛用しているトビコン、遠投0.8号をセットした。トビコンの長所は遠投ができ、視認性がよく、感度が良いこと、特に何度となく釣行した安浦の筏のチヌはアタリが取りづらい傾向にある。だがトビコンはしっかりと海の中の情報を伝えてくれる。今回もガン玉で浮力を調整して、オキアミでギリギリに設定、練餌を付けたらゆっくりと沈んでいくようにした。
釣り開始、撒き餌を数投撒きオキアミを餌にした2投目、ウキがゆっくり入っていく、見えなくなった時点で合わせを入れる、「ピシ」グーと竿に伝わる重量感、まさにチヌの引きである。幸先良く40cmのチヌを取り込んだがその後30分反応がない、潮の流れは足元は動いていない、少し沖は左方向、その沖の潮が左上に浮かぶ筏方向へ流れていた。この潮にウキをなじますように遠投して流す、それが見事にハマり連続でヒットする。しかし数匹を釣った後、釣れる気配はあるがオキアミに反応しない。練餌に変えてトビコンを沈ませる。海中2メートル付近までトビコンが確認できたことで、沈んでいくトビコンの動きを見守ると、「ゆらゆら」落ちているウキが一瞬「スッ」と動いた、これは悔いが渋いと判断。合わせたいとこだが、「待て待て」と自分に言い聞かせながら待つ、そして忘れた頃に合わせを入れるとチヌがヒット。釣りあげるとこの日最長の47cmのチヌ、皮一枚で口に掛かっていた。その後も潮を見ながら、又、付けエサの残骸を確認しオキアミ、練餌を交互に使いながら釣っていった結果47cmを頭に16枚総重量14.25キログラムの釣果で全国の切符を手にすることができた。大会後、すぐに喜びを中村幸春師匠に連絡することができた。釣りを教えてもらった御恩を結果で報告できたことは、私の釣り人生で一番の喜びであった。
黒田俊浩