台風が来ないWHY?
中村幸春今年は台風が来ない?から海水温が下がらない
この猛暑は広島の海に一番悪影響を与える
そー無酸素状態になってしまい、海底生物や付着生物は全滅してしまいそう
嫌な予感がしたので、釣りあげた黒鯛を夢丸のいけすと、張り玉に入れて、海底までぶら下げた
酸素が行き渡れば海底付近が黒鯛は元気
無酸素状態では海面付近が生きられる
この見分けからは、護岸を見ればわかるんだ
蟹やハゼが水面まで上っていれば無酸素状態
そー生き物は自分に合う環境に移動する
それを見分けなければダメ
早朝は水温も下がるから黒鯛もブチ元気だ
半端なく抵抗するので、オイラはハリスはGOSENのFLUOROCARBON4号
道糸はGOSENのリミテーション3号ナイロン
針はG社のチヌRの4号
目印はヒロミ産業社のシモリ0号のJUJU仕掛け
チヌ釣りをしている人なら、「コンナ仕掛けはしないよ」「太くてもハリスは1.75号jaね」と言われるが
オイラは4号でも喰わせるし、掛ける
夢丸で狙うからには、逃がすことが一番悪い
空振りは、まだEEけれど、半矢で逃がすことは絶対ダメ
釣り場が荒れるし、黒鯛も死んでしまう
さらにその黒鯛を他の鳥が食ったら針が鳥に残る
これだけは避けたい
もちろん黒鯛釣りも、アホみたいに通ったから ハリスの細い方が、喰いが良い事は重々承知
しかし、取り込めない強度では半矢ばかりになる
盆過ぎの黒鯛は真鯛を優に超える値が付く
しかもデカイほど値がEEから逃がしたくない
先日25年前にグレ釣りで愛用していた竿がへし折れた
もー限界だろう。
この竿でいったいナンkg釣り上げた事か?
朝から夕方までグレをしこたま釣り上げて楽しんでいた
今は夢丸からの黒鯛が,この時期のMain Fishだ
実にドキドキする釣りが黒鯛釣りの魅力
岸壁1cmの責めぎあい。
コンナ釣りは他魚では無い
いくら強靱な鰆や鰤でも、いなせば取り込めるけれど、Boat 黒鯛は一瞬でLineブレークする
牡蠣やフジツボに触れるだけで、どんなFLUOROCARBONでも一瞬で切れる
ホンなら青物用の竿で無理矢理引っ張ればEEと思うが、今度は唇が切れる
竿のしなりで食い止めるしか無い
この駆け引きが、とてもドキドキワクワクするのよ
好きな事が、仕事であれば、どんなに眠たくても目が覚めるし、開放感と緊張感に包まれる
この一時がとても好きだ
緊張感の無い釣りはしたくない
さらに値のある魚を出荷したい
価値ある魚とは、デカイ魚では無く、活きが良くブラブラに締まって
極上の脂と身が太いのがEE
そんな魚の代表が盆過ぎの黒鯛だ
ゴリゴリの薄作りなんか食べたら、みんなが思っている臭くて
えげつないと言われる、黒鯛とは誰も思わないはず
その秘密は釣れたら24時間冷暗所で活かして寝かすこと
暴れると身焼けを起こして痙攣が始まる
するとカチコチに固まり「これはダメじゃ」と言われる
青物も同じ
鰺も鯖も24時間冷暗所で落ち着かせると身がゴリゴリでとても美味くなる
要は魚の旨さは釣り人だけでは無く、運搬や〆方、料理 保存温度、全てがそろわないとダメ
特に35°を過ぎる真夏の魚は10分であがりとなる
これを活かすためにオイラは、汗びっしゃで黒鯛を寝かす
この日の黒鯛も早朝釣れた良型黒鯛は全て死んでしまう
いくら海底に沈めても酸素が足りないのか殺してしまった
ホンで夕方~また黒鯛狙いで出た
約2時間で15kgを仕留めた
日が傾いてきたので全てブチ元気だ
これなら生きるはず
ここまでしないと、高値の黒鯛を出荷できない
価値ある魚を価値あるように仕立てないとダメ
地下塩水をくみ上げて保管すればどれだけ美味いか!
凄腕漁師達はそれをこなしている
オイラにはできない設備だ
行政がこの設備を整えてくれれば、1次産業を活性化できるのに!ソーすれば若い漁師が増えてきて
美味い魚をみんなで味わえるのに?