大切な人に食べてもらいたい
中村幸春大切な人に食べてもらえればと思い火曜日の22時から夢丸で沖に出た
風は不思議なくらい穏やかになり静かな朧月がかすかに見える
潮は満潮を過ぎて引き潮が動き始めた
まずは春告魚を20匹あまり釣る
そのあと、鱸も釣れれば良いと願う
すると、極上の50cmから60cmsizeの鱸が釣れた
今夜の魚はDREAMの開店当初前からのお客様に食べてもらう祖魚
このメバルを握り寿司に仕上げて食べてもらいたい
全部、1匹ずつ〆て放血した
翌朝から捌いて、岩塩を振りかける
丸一日寝かして、先ほど握った
鱸は沖漬けと生を握る
それと 真昆布と椎茸、カサゴで味噌汁を作った
小マイカサゴだけど、味噌汁にはこれが一番旨い
この日のメバルも写真を見た人は、「小マイメバルを逃がせばEEのに」と揶揄する人
もいるが、オイラはメバルの大きさなんて関係ないし乱獲もしない
Release sizeは心得ている
一番旨いメバルsizeを、旨い状態で上手く料理する
できなければ逃がせばEEし、それでも文句を言いたければ、釣りなんてしなければEE
オイラがわざわざ、めばる寿司の写真を撮影しているのは、釣り人なんだから、新鮮な魚を、上手く〆て放血して美味しく食べてもらいたいから乱獲を呼びかけているのでは無い
産卵直前のメバルは釣らないし!
大病した釣り仲間が喜んでくれたらオイラも嬉しい
メバルと鱸、どちらも旨いけど、病気で味感覚が鈍いとか?
それならやっぱり、沖漬けが合うはず
病気の時は、塩気のある物を食べると少し元気になるし、食欲も出てくる
様々な事を教わった住職さんは、オイラが釣った魚を大変喜んで食べてもらえた
入院される前は、刺身を好んで食べてもらえた
何でも 「生の魚が体には一番エエよ」と良く言ってくれた
太刀魚も、真鯛も、メバルも、鰺 鯖、ワタリガニなどを釣れたらいつも持参していた
いまは亡くなって天国でオイラを守ってくれているみたい
少しでも元気なときに「中村君の寿司は旨いな」と喜んでもらえればEE
立正安国