ホーム > フィッシングレポート > 中村幸春 > 2020年7月 > 7月10日
フィッシングレポート   中村幸春さんによるフィッシングレポート
メニュー
 
2020/7/10


















2020/7/9 梅雨鱸


鱸が一年で一番美味くなる時期が、
梅雨明けからお盆頃


しかし、雨水で魚が弱る
そー釣り上げて直ぐの魚はたとえ1本釣でも二束三文
しかも、雨水で弱ったら全部ぱー


漁師の仕事はホンマ難儀な仕事
いくらデカくても頃合いのあるSIZEで無ければダメ
いくら釣たてでも、ぶらで無ければ二束三文


えさ代も掛かるし、燃料も掛かる
割に合う仕事では無い


しかし、オイラは幼い頃から価値ある魚を求めている
美味い魚で喜ばれる魚が
オイラの追求する魚釣りの基本
食えない魚ではダメ


一口で「美味いね」と言われなければ意味が無い
二束三文!! この言葉でどれだけ凹んでいるか
一晩静かに寝かせて、
神経締めと完璧な放血をすれば最高値が付く


しかし、雨水で弱れば二束三文
知り合いの漁師さんは丸ハゲ、
馬ずらハゲを大漁していたが
雨水で弱っていた


全部活きて泳ぐが、
「これじゃダメナンよ」とさえない
ホンマ笑うことしかできない


「活きていてもダメなのですか」と聞くと
「これは瀕死状態」「値が付かない 二束三文よ」
この時期真鯛が1kg300円ほどハマチが1kg200円
ハゲも1kg400円500円付けばエエよ!と教えてくれた


鱸は一晩寝かせれば1kg1200円は値が付く
手間暇掛けて大切に扱わないと二束三文だ
鰆は寝かすことはできない魚


締めを完璧にすれば釣たてでも
1kg1200円は値が付く魚


さらにオコゼやヒラメアコウ、
穴子は1kg1000円から1500円
アコウのデカイ奴は1kg3500円にもなる


ただしアコウも1匹1kgSIZEで無ければ二束三文
太刀魚が釣れれば良いのだけど全くダメだ


オイラが求める釣は価値あるさかなに
仕上げないとダメ


たくさん釣ることでは無く、
デカイ魚を釣だけではなく、
その日取れた魚種の中で最高値が付かなければ
完結しない。


ホンマ凄腕漁師達は魚を大切に扱っている
しかし、
日本人の求める魚の美味さとはホンマ特別な民族だ
こんな魚食人は日本くらい?


牛肉などはもっと品質に厳しいとか!!
経産牛などは二束三文とか


5Aの和牛を送り出す農家などは、
ほんまどれだけ手間を掛けているのか
それぞれプロ意識がある


広島の鱸今からが最高に美味くなる時期
数より最高値の1匹を追求しなければイケン