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フィッシングレポート   中村幸春さんによるフィッシングレポート
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2016/12/21




























































太刀魚の刺身


魚の美味さを追求すると!!
まずは魚の一番美味い時期を把握する
そして大きさ、さらに捕り方、〆方、運搬方法、
料理、食する人の好み
様々な要因があるが、釣り人ができる事を説明する。


魚には最適なSIZEと釣る時期がある。
太刀魚で言えば、産卵が11月とすれば、旬は5月6月7月
これは抱卵産卵している時期の丸反対を考えれば良い
真鯛なら、11月1月2月
メバルなら6月7月が旬を迎える


好みもあるが、太刀魚は産卵後1ヶ月で脂がスゲーのる
これを美味いと言う人もいるが、
初夏の太刀魚の脂と 真冬の脂ののり具合
食せばわかるはず。
これは捕食している獲物で違う
個人的には7月の太刀魚は絶品だ


12月の太刀魚は個人的には
刺身より鍋料理が合うと感じる。
そー脂がのりすぎている。
サッパリの脂とねっとりの脂
この違いは好みだ


真冬の太刀魚は、
しゃぶしゃぶや水炊きでポン酢を付けて食せば極上
真夏の太刀魚は薄切りで一味唐辛子がスゲー合うと思う。


この日釣り上げた太刀魚は〆て完全に血を絞り出した。
帰宅して3枚おろしをすると、純白な身に仕上がった。
ここまでできると、刺身は極上になる
あとは薬味と醤油加減だ。


Memberの岡野さんは、さらに放血にこだわっている
私の知るが限りこの方法で放血するのは岡野さんだけだな
理屈は理解できるが誰も真似はできない
ここまですれば究極の太刀魚刺身に完成するはず。


真似はできないので、説明は伏せて置くが、
食の拘り方は夢丸Memberの間違いなくNO1だ!!


PS 1 ワックンから頂いた、
かぼすと富士酢のブレンドもそろそろ丸3年だ
冷蔵庫で寝かせた極上かぼす酢。美味いzo~


PS2 船内に放置していた、
JIGUHEADと夢天を持ち帰りReuseした。
確かにさび付いていた針先は元に戻り
爪に突き刺さり止まるほど!!
夢天も確かに高額なので、
機会があればReuseできれば良いと思う。
現在夢天は全てSUSなので少々では錆びないが、
できればシーズン終了後安価で研ぎ直しをしてあげたい。


太刀魚針は数年前までは全てFeでしたが、
凄腕漁師さんから「中村君SUSの方が持つぞ」と
言われて取り組んだ。
強度も抜群だし針先が広がることも少ない。
しかし、入手困難とSUSの研ぎは中々できない。
まして48番Classはホンマ難しい
餌止めの夜光パイプも交換できる。
何らかのケースに入れてReuseできれば
愛用者も喜んでくれるはず。
「もーダメだな!!」と言われないように研ぎ上げて
ブチ綺麗に仕上げたい。


釣りたい一心で夢天とシーグライダーを制作している。
針先が夢天の真骨頂で心意気!!
これがダメなら夢天は意味が無い
夜光パイプも、もの凄く噛み跡が残る
ここも市販品との違い


まー太刀魚テンヤ種類はたくさんあるが、
爪に軽く置くだけで、
喰い込み止まるテンヤはホンマ見た事が無い!
Reuseが可能なら1本400円ほどでできれば良いが!!
そこまで愛用してもらえれば、職人冥利に付く
今年はホンマ太刀魚が激減
これまでのDataの中で一番悪いが
夢天の要望はかなりある。
やはり喰わない時ほど針先が重要だ!!


次のシーズンに入るまでに極上の夢天を作る。
48番SIZEでも触れ掛かりする針先を作りたい